朝日新聞と霊感商法被害救済担当弁護士
東京地裁に民事訴訟を提起した。訴えた相手(被告)は、朝日新聞と、「霊感商法被害救済担当弁護士連絡会」代表世話人の伊藤和夫弁護士だった。
1987年の記事
提訴した原告は、株式会社「世界のしあわせ」(東京目黒区目黒、丸岡正策社長)。仕入れ・卸業者が問題にしたのは、1987年4月25日の朝日新聞朝刊に掲載された「霊感商法撲滅へ早急に対策必要--弁護士グループ提言」という記事。
「悪徳商法」
記事の中で「販売側は全く反省することなく、今後も悪徳商法を継続すると宣言している」などとする内容を伊藤弁護士からの取材として掲載された。この内容を事実無根だと訴えた。これによって信用を傷つけられたという。
「事実を報道したまで」と朝日
伊藤直・朝日新聞東京本社社会部長は 「霊感商法について被害弁連が報告書をまとめ日弁連に提出した事実を報道したまでで、何ら問題はないと考える」とコメントした。
伊藤和夫弁護士は「霊感商法の実態を法廷の場で明らかにすることは私どもの望むところ。提言の中では『世界のしあわせ社』など特定の社名は挙げていない」とコメントした。